おたまはん:卵かけご飯専用醤油。関東風と関西風がある。

玉子について

日本人が、玉子を食べるようになったのは江戸時代に入ってからのこと。ポルトガル人の来航によるカステラの流行で、玉子を食べることが浸透していきました。当時は玉子売りが盛んで、ゆで玉子と生玉子の両方を売って歩いていました。また「天ぷら」の屋台では、玉子の黄身を衣に使ったものは 「金ぷら」 、白身を衣に使ったものは 「銀ぷら」 と呼ばれていたそうです。そうして玉子は庶民の味として定着。以来、私たちは貴重な栄養源として玉子を味わってきたのです。

玉子は、優秀な食材であり、玉子に含まれる栄養成分は素晴らしくバランスがとれています。

玉子の栄養価分析(平均値)

●亜鉛・・・
新陳代謝を繰り返す細胞の中のミネラルのこと。細胞が正しく活動できるよう必要な情報を伝える重要な役割を持つ。
●ビタミンA・・・
皮膚や粘膜の健康を保ち、肌荒れや風邪、花粉症の予防のビタミン。目の渇きや夜盲症などにも効果的。
●ビタミンB2・・・
体の中の脂質を分解してエネルギーを生み出す。不足すると、脂質がうまく分解されないため、肥満をまねく。

鉄分 ほうれん草の約10倍
亜鉛 大豆の約3倍
ビタミンA うなぎの約10倍
ビタミンB2 牛レバーの約1.8倍

卵黄
●黄身に含まれるレシチン
黄身に含まれる、脂質のレシチンはコレステロール値の上昇を防ぐさようがあると言われています。狭心症や心筋梗塞、脳卒中、高血圧など、成人病の引き金になる動脈硬化を予防し、皮膚細胞の代謝を活発にして肌の老化を抑制する働きがあります。
●黄身に含まれるコリン
記憶を助ける化学物質、神経伝達物質アセチルコリンをつくり出す。アルツハイマー病の治療に効果があるといわれている。卵黄は全ての食品の中で、もっともコリンの含有率が高い。
卵白
●白身に含まれるシスチン
血中のコレステロール、特に悪玉コレステロールを下げてくれます。
●白身に含まれるリゾチーム
細菌を溶かす酵素。細菌の表面にある細胞壁を分解し、免疫力を高める効果がある。風邪薬に含まれるリゾチームは100%玉子の白身から精製されている。風邪をひいたら、玉子での栄養補給がおすすめ。

 

おすすめ玉子(2003/10現在)
【鵜骨鶏】
【土佐ジロー】  
【南部どり】    
【赤玉鶏「もみじ」】    
【比内地鶏】    
【奥三河鶏】     
【名古屋コーチン】  


鵜骨鶏(神奈川県産)
名古屋コーチン(神奈川県産)

 (ウンチクのトップページへ)