地鶏
「国産銘柄鶏」の定義については、平成9年3月の(社)日本食鳥協会で定義され、その中に「地鶏」の在来鶏が定義されています。その後平成11年6月に、農水省が特定JAS(日本農産物規格)の対象品目に「地鶏」を加えました。これには日本食鳥協会の品種面の規定に加えて、飼育期間は80日以上、28日齢以降は平飼いで、1uあたり10羽以下の飼育密度であることと規定しています。 ただし、これらの規定には今のところ強制力がないので、消費者の私達がきちんと内容を見極めるしかないのです。 在来鶏と在来種が若干異なります。
(社)日本食鳥協会が示した 「国産銘柄鶏の定義」中の 「在来鶏:ざいらいけい」(41種) |
「地鶏肉の日本農林規格」 (通称:特定JAS)において、 「在来種:ざいらいしゅ」として 定義されている鶏種(38種) |
特徴 |
在来鶏名 | 在来種名 | |
会津地鶏 あいづじどり |
会津地鶏 あいづじどり |
会津地鶏の詳しい由来は定かではありませんが、平家の落人が愛玩用に持ち込んだも
のが生存したものとも言われています。会津地鶏の黒く長い尾羽は会津彼岸獅子の獅子頭に使用されています。この彼岸獅子は大正年間(1570年代)に会津地方に伝承されたと言い伝えられていることから、会津地鶏は400年前に既に生息していたと思われます。血液鑑定の結果からも固有の種であることが確認されて、長い歴史の中で、他の鶏と交雑することなく純粋な会津地鶏が維持されてきました。しかし、会津地鶏は小躯で産卵性も乏しいために、飼育する人も少なくなり絶滅寸前でしたが、昭和62年に福島県養鶏試験場で見つけ、原種を維持、増殖しました。平成3年度に交配様式を決定し、平成4年度から普及を開始しました。 ・他の地鶏には見られない美しい羽装を持つ ・病気に強く強健で飼いやすい ・肉は適度に歯ごたえがあり、脂がのっているためにコク・うま味に優れている ・鶏特有の臭みが少ない ・どんな料理にも合い、特に焼鳥(塩)は絶品 |
伊勢地鶏 いせじどり |
伊勢地鶏 いせじどり |
昭和16年天然記念物に指定されました。飼育地は三重県です。 |
日本で最も古い鶏の1つで、三重県で最初につくられた鶏です。「三重地鶏」、「猩々地鶏(しょうじょうじどり)」とも呼ばれて、とさかは1枚「単冠(たんかん)」で、耳たぶは赤く、すねは黄色です。 | ||
岩手地鶏 いわてじどり |
岩手地鶏 いわてじどり |
岩手地鶏は、日本の古い鶏の形を残している「地鶏」の一種で、岩手県の県北山間部から県南部までの広い地域で飼われていた純粋な日本鶏です。羽色には赤笹・白笹・銀笹があります。本鶏は飼養者が減少し近交度が心配されています。 |
インギー鶏 いんぎーどり |
インギー鶏 いんぎーどり |
南種子町の天然記念物。明治27年イギリスの帆船「ドラメルタン」号が暴風雨により漂着、その中で飼育されていた鶏を11羽もらい受け、そのイギリス人たちのことを地元の言葉で「インギー」と呼んだことにより、その鶏を「インギー鶏」として現在まで大切に飼育されていました。学術的にも世界的に珍しい鶏として注目されています。既に英国に於いても一羽もいないとのことです。尾骨があって尾羽がなく弾力がある肉質は柔かく大変おいしい鶏です。一羽の大きさが小さく、肥育期間が長いのが難点。ちなみに価格は、普通の鶏の約3倍の値段で大変高価なものです。「どっちの料理のショー」にも、取リ上げられました。 |
烏骨鶏 うこっけい |
烏骨鶏 うこっけい |
昭和17年天然記念物に指定されました。 |
最初につくられた場所はインドかベトナムと言われ、江戸時代に中国から日本へ入ってきました。皮膚や骨まで烏(カラス)のように黒いニワトリということでこのような名前がつきました。絹の糸のような羽毛は白色または黒色や茶色で、クワの実のようなとさかを持ち、足の指は、ほかの種類のトリより1本多く、5本もあります。中国では、肉やタマゴが薬として用いられていることから、最近、日本でも、このタマゴが高く売られるようになりました。 | ||
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ウタイチャーン うたいちゃーん |
ウタイチャーン うたいちゃーん |
同じだと思っているのですが、違うのだろうか? 顎の肉垂れの代わりに髭の「毛髭」がある、非常に珍しい形態の鶏です。 |
沖縄髭地鶏 おきなわひげじどり |
沖縄髭地鶏 おきなわひげじどり |
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佐渡髭地鶏 さどひげじどり |
佐渡髭地鶏 さどひげじどり |
顎の肉垂れの代わりに髭の「毛髭」がある、非常に珍しい形態の鶏です。 |
対馬地鶏 つしまじどり |
対馬地鶏 つしまじどり |
顎の肉垂れの代わりに髭の「毛髭」がある、非常に珍しい形態の鶏です。対馬地鶏は毛色は雄は赤笹、野生型、雌は赤色でロードアイランドレッド種に近い色をしています。雄雌とも顎髭があります。肉は赤身でシコシコと歯ごたえが素晴らしく、肉質の肌理の細かさは絶品で、ジューシーです。対馬地鶏の原種は県畜産試験場で維持・管理され、今では希少なブランド品として認知され、長崎市内の料亭などでは人気も上々です。 |
エーコク えーこく |
エーコク えーこく |
エーコクという名前はイギリス船によりもたらされたことによるものだそうです。 |
大シャモ おおしゃも 小シャモ |
軍鶏 しゃも |
昭和16年8月に天然記念物に指定された。主な飼育地は茨城県、東京都などです。 |
我国へは徳川時代初期(1600年頃)にタイ国より導入されました。その名前は、タイ国(当時、シャム)の国名に由来します。闘鶏に用いられる他、肉質が美味なため、肉用鶏の改良素材として利用されています。体格には種々のものがありますが、からだの大きさ(雄について)により大シャモ(5.6kg)、中シャモ(4.lkg)および小シャモ(1.2kg)に分けられ、大と中は闘鶏用として、小は愛玩用としてそれぞれ飼育されています。 | ||
南京シャモ なんきんしゃも |
− | 超小型のシャモでして、成鶏でも身長30cm位にしかなりません。人に慣れ易く手乗りにもなりますし、可愛らしさがあるので愛玩用や観賞用として生まれたということです。 |
大和シャモ やまとしゃも |
− | 奈良のシャモです。 |
尾長鶏 おながどり |
尾長鶏 おながどり |
大正12年3月に天然記念物に、また、昭和27年には特別天然記念物に指定されました。高知県において多く飼われています。 |
現存する鳥類の中で最も長い尾をもつ鶏で、体重は雄1,800g、雌1,350gである。雄の謡羽、小謡羽、覆尾羽が換羽せずに伸び続け、生涯で12mという記録もあります。完全に観賞用の鶏です。 | ||
河内奴 かわちやっこ |
河内奴鶏 かわちやっこどり |
昭和18年8月に天然記念物に指定されました。主な飼育は三重県です。 |
三重県度会郡(わたらいぐん)で最初につくられたトリで、「小地鶏(こいじどり)」に「小シャモ」が、かけあわされて作られました。とさかは「三枚冠(さんまいかん)」 とよばれて、3枚ありますが、真ん中の1枚はまっすぐ立ち、その両方に小さなとさかがついています。このようなとさかは、「河内奴」でしか見られません。羽の色は赤笹(あかささ)「茶色っぽい色」と白笹(しろささ)「白っぽい色」とがあり、足は黄色です。 | ||
雁鶏 がんどり |
雁鶏 がんどり |
秋田の幻の珍鳥です。 |
金八鶏 きんぱちどり |
− | 昭和34年1月、秋田県の天然記念物に指定。秋田三鶏の1つ。今から約150年前、大館の川原町の肴屋の金八氏が、闘鶏を作るため比内鶏とシャモを交配して作った突然変異種といわれています。標準的な体重は、雄が1.7kg、雌 が1.2sで、身長は40cmです。大館地方では短気者を「きんぱ」と称し、作出者の金八氏も金八鶏も非常に気が短いため、作出者の名前をとって命名されました。 |
岐阜地鶏 ぎふじどり |
岐阜地鶏 ぎふじどり |
鶏の原種の特徴を色濃く残している「岐阜地鶏」は、飛騨では「飛騨地鶏」、郡上では「郡上地鶏」と呼ばれ、昭和16年に天然記念物に指定されてから「岐阜地鶏」と呼称されるようになりました。岐阜県養鶏試験場(現畜産研究所養鶏研究部)では昭和63年度から「おいしい卵と鶏肉づくり」をテーマに、この「岐阜地鶏」を基礎に「神代の味」の再現に取り組み、新しい肉用鶏と卵用鶏を開発し、「奥美濃古地鶏」と命名しました。 山紫水明、清流長良川の源,「奥美濃」の自然の中で育った奥美濃古地鶏の肉は,赤味を帯び、適度な脂肪が付着することによって醸し出される、歯ごたえの良い旨みが特徴です。奥美濃古地鶏は、ゆったりと十分に運動のできる環境で丁寧に育てられ、ブロイラーに比べ飼育期間を長くかけていますのでおいしい肉となります。また濃厚な黄身は、一般の卵に比べ黄身の比率が高く、濃厚で、こくのある”昔の味”を生んでいます。 |
熊本種 くまもとしゅ |
熊本種 くまもとしゅ |
肥後五鶏とは「天草大王」「熊本種」「地すり」「久連子鶏《くれこどり》」「肥後チャボ」を指します。「熊本種」は明治時代、熊本県で従来種にバフコーチン種やエーコク種を交配して作られた鶏で、全身橙黄色を帯びた美しいバフ色の大型で肉質の優れた卵肉兼用種です。戦前は広く県内全域で飼われていましたが、戦後は農家養鶏の現象と外国鶏の普及に伴なって暫時羽数が減少し、絶滅寸前のところを昭和51年に熊本県養鶏試験場が保存改良と増殖に取り組み、この良質肉を活かした肉用鶏の改良と研究を続けてきた結果、熊本種より更に大型で強健な良質鶏肉生産鶏「熊本コーチン」を造成しました。 |
久連子鶏 くれこどり |
久連子鶏 くれこどり |
熊本県久連子村原産の肥後五鶏の1つです。村に伝わる踊りのかぶりものの飾りとしてこの鶏の尾羽を使うため飼育されてきた。角状冠という変わった形の「とさか」を持っている。 |
黒柏鶏 くろかしわ |
黒柏鶏 くろかしわ |
昭和26年9月にに天然記念物に指定されました。主な飼育地は島根県、山口県です。 |
体重は雄2,800g、雌1,800gで、羽色は黒色、冠は単冠です。 | ||
コーチン | コーチン | 中国原産の大型の肉用種で、上海から輸出されたのでシャンハイとも呼ばれていました。イギリスには1845年頃に導入され、当初は卵、肉兼用種でしたが、産卵数が少なく、その後は肉用種として飼育されました。横から見ると正方形に近く、コーチン型という独自の体型をしており、ブラマ種と同様、脚毛のある太い脚を持っています。羽色はバフ、黒色、青色、パートリッジなどさまざまで、耳たぶは赤色、とさかは単冠です。体重はオス4.6-5.9kg、メス4.1-5.0kgです。晩熟で成長が遅く実用的ではないので、現在は観賞用に飼われています。 |
声良 こえよし |
声良鶏 こえよし |
昭和12年12月、国の天然記念物に指定。主な飼育地は、秋田県、青森県、岩手県です。 |
秋田三鶏の1つで、日本三大長鳴き鶏(東天紅鶏、蜀鶏、声良鶏)の1つとして最も優れている声良鶏は、今から250年前、大館市を中心として秋田県北部を流れる米代川流域で作出された長鳴き鶏です。歌う前に整然と威容を正して歌い、歌声は低音、豪壮、優雅、流暢で一声14秒から18秒間も歌い、歌い方は「出し」「張り」「引き」の三調子に分かれていて、太い澄んだ声で「ゴッゴ、ゴーオ」と緩かな山を描くように歌います。体重は4.5キロから5キロもある超大型鶏です。冠は三枚冠です。 | ||
薩摩鶏 さつまどり |
薩摩鶏 さつまどり |
昭和18年8月に天然記念物に指定された鹿児島、宮崎県の鶏です。 |
日本三大地鶏の1つ。現在 純系の薩摩鶏は県の天然記念物に指定されてるので販売してる鶏は異種一系だけ掛け合わした地鶏となります。薩摩鶏は旧薩摩藩島津家によりシャム(現在のタイ)のマレー系の鶏と日本古来の小国種との掛け合わせにより闘鶏用に用いられたのが始まりで別名薩摩しゃもと呼ばれています。薩摩鶏の育成には大変手間が掛かり、特に地鶏とは(土の上で飼うから地鶏だ)と思われる方がいるが、実は土を食べるのが地鶏です。1羽1年間で1uあたり3cmの土を食べます。鹿児島地鶏の育成には、最高の腐葉土としての竹の腐葉土使用するため広大な竹林で飼育し、だいたい孵化から成鶏まで半年から1年かけており、成長剤やホルモン剤はおろか抗生物質などの添加物をいっさい使用せず飼育しています。薩摩Aシャンという製品があります。体重は雄3,380g、雌3,000gで、羽装には赤笹、白笹、白色、浅黄、黒色などがあります。冠は三枚冠、クルミ冠です。 | ||
地頭鶏 じどっこ |
地頭鶏 じどっこ |
昭和18年8月に天然記念物に指定されました。主な飼育地は宮崎県及び鹿児島県などです。 |
地頭鶏は宮崎県及び鹿児島県の旧島津領地で古くから飼育されていた日本在来種で、羽色は白色から黒色など5種類がいます。名前の由来は、この鶏を飼育していた農家の人達が肉の極めて美味しいことから島津藩の地頭職に献上しているうちに、何時となく地頭鶏と呼ばれるようになったと言われています。また、種の保存のために天然記念物に指定されています。 | ||
芝鶏 しばどり |
芝鶏 しばどり |
未調査 |
小国鶏 おぐにどり |
小国鶏 おぐにどり |
昭和16年1月に天然記念物に指定されました。主な飼育地は京都府、三重県などです。 |
平安時代(へいあんじだい)のはじめに、今の中国の昌国(しょうこく)から日本に連れて来られたからこの名前がつきました。闘鶏の一種として古くから飼われ、多くの日本鶏の成立に関わった。三重県、京都府で多く飼われている。体重は、雄2,000g、雌1,450gである。鳴き声は長く、時間を正しく知らせたことから「正告」または「正刻」とも呼ばれました。「尾長鶏(おながどり)」は、このトリから改良されたものです。 | ||
チャボ | 矮鶏 ちゃぼ |
昭和16年8月に天然記念物に指定されました。主な飼育地は東京都、神奈川県などです。 |
我が国で飼育されている矮小鶏の代表としてチャボがいます。その内種として20種以上が知られています。むかし占城国(チャンバ、インドシナ半島でチャム人が建てた国)から渡来したといわれています。特徴は体が小さく、尾羽が直立し足が短い、両翼が低く地に接しそうになっています。種類が多く、愛玩用として飼われています。自分で卵を温めて孵し、雛を育てるのも上手です。カツラチャボ・シロチャボ・ミノビキチャボなどわが国で作出された種類が多い。ウズラチャボは全く尾羽がありません。 | ||
− | 鶉矮鶏 うずらちゃぼ |
昭和12年6月に天然記念物に指定された高知県の鶏です。 |
尾羽も尾骨もないこの鶉矮鶏は、世界各国の生物学者の注目する鶏です。 | ||
東天紅鶏 とうてんこうどり |
東天紅鶏 とうてんこうどり |
昭和11年9月に国の天然記念物に指定された高知県の鶏です。 |
日本三大長鳴き鶏(東天紅鶏、蜀鶏、声良鶏)のひとつ。 | ||
蜀鶏 とろまる |
蜀鶏 とろまる |
昭和14年9月に国の天然記念物に指定された新潟県の鶏です。 |
日本三大長鳴き鶏(東天紅鶏、蜀鶏、声良鶏)のひとつ。 | ||
土佐九斤 とさきゅうきん |
土佐九斤 とさきゅうきん |
中国原産のコーチン種を主体に、日本鶏および外国鶏種との交配から生まれた品種。 |
土佐地鶏 とさじどり |
土佐地鶏 とさじどり |
近年、この高知原産の土佐地鶏(雄)とアメリカ原産のロードアイランドレッド(雌)とをかけ合わせた一代雑種の「土佐ジロー」がつくられ、高級な卵と肉が脚光をあびているところです |
名古屋種 なごやしゅ |
名古屋種 なごやしゅ |
愛知県の在来種とコーチンとの交配により作られた卵肉兼用種いわゆる「名古屋コーチン」の原型です。 |
【名古屋コーチン】 代表格。肉がうまく、肉質は赤味を帯び、適当に香りの良い脂肪があり、弾力性・充実感があります。卵をよく産んでくれます。通常の鶏肉より高価である名古屋コーチンは、明治初期に旧尾張藩士の海部荘平・正秀兄弟が、当時の中国の清から輸入した、中国由来のにわとり「バフコーチン」と、名古屋地方の在来種の地鶏(名古屋種)を交配して改良に改良を重ね誕生させたと言います。戦後、短期間で大きく成長する白色レグホンが養鶏の主流(ブロイラー)となり、一時絶滅しそうになった名古屋コーチンですが、地鶏ブーム(昭和47年「美味しい地鶏」を求める消費者の声など)で復活しました。5ヶ月かけてじっくりと育てられています。 |
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比内鶏 ひないどり |
比内鶏 ひないどり |
昭和17年7月に国の天然記念物に指定された秋田県の鶏です。 |
秋田三鶏の1つで日本三大地鶏の1つでもあります。秋田県北部の米代川流域を中心に古くから飼育されてきました。 原種は昭和17年に国の天然記念物に指定されたため、現在ではその特徴を強く受け継いだ一代交配種を、昔ながらの放し飼いで半年から1年あまりの時間と手間をかけて育てています。性質はすこぶる勇壮活発、機敏である。また母鶏に使うと抱卵や、育雛など極めて巧みです。特に育雛時は外敵を防ぎ、雛を援護しながら猛然と敵に立ち向かう様相は野鶏そのものです。体重は、2歳鶏で雄2.7kg、雌1.9kg位で、眼光はやや鋭く栗茶色、冠は三枚冠で耳朶赤色、嘴は暗褐色、蓑毛・尾羽など比較的豊富です。赤褐色の羽色とともにその姿態は誠に優美なものです。比内鶏の最大の特色は、その肉味が特に優れていることです。よく締まり香味の高い肉質です。本場大館の「きりたんぽ」に欠くことの出来ない鶏がこの食用比内鶏です。 | ||
三河種 みかわしゅ |
三河種 みかわしゅ |
明治末期から大正時代にかけて、三河地区に適した種として作られました。 |
蓑曳き矮鶏 みのひきちゃぼ |
昭和12年6月に天然記念物に指定された高知県の鶏です。 | |
小型の日本鶏の中では唯一尾羽と蓑羽(腰に生える羽)が長く伸び優美で愛らしい品種です。チャボの名がありますがチャボとは別種。赤笹羽色(写真)が最も多く見られます。 | ||
蓑曳鶏 みのひきどり |
蓑曳鶏 みのひきどり |
昭和15年8月に天然記念物に指定されました。主な飼育地は愛知県、静岡県です。 |
小国とシャモとの交雑で作出されたと考えられています。 体重は雄2,500g、雌2,000gです。蓑羽が長く伸びるので蓑曳と名付けられました。羽装には赤笹、白笹、白色、五色、猩々などがあります。 | ||
宮地鶏 みやじどり |
宮地鶏 みやじどり |
高知県宿毛市の保護鳥となっています。 |
八木戸 はちきど/やきど? |
− | 昭和16年天然記念物に指定された三重県の鶏です。 |
三重県多気郡明和町八木戸(たきぐんめいわちょうやきど)で最初につくられた中型シャモで、江戸時代の終わりから明治時代にかけて作り出されました。 体格がたくましく、まっすぐ立つすがたは、見るからにいさましいです。羽の色は黒色で、足の色はオスは黄色、メスは黄色または黒黄色です。オスは2.8kg、メスは2.0kgぐらいです。三重県であたらしい種類のトリを改良するときに利用してます。その肉は、とてもおいしくて、江戸時代からトリどうし戦わせたり(闘鶏)、肉用としても珍しいものとして大切にされました。 | ||
横斑プリマスロック種 おうはんぷりますろっくしゅ |
横斑プリマスロック おうはんぷりますろっく |
灰色ドミニークと黒色コーチンまたは黒色ジャバの交配。プリマス・ロックとは米国のマサチューセッツ州の地名。卵肉兼用種。羽は白地に黒の横縞(しま)がある。とさかは単冠です。耳たぶは赤く、産卵数は年150-250個、改良されたものでは年365個の記録も出ているくらい産卵能力にすぐれ、肉質もよい。横斑プリマスロック種と白色レグホーン種の一代雑種がロックホーンです。 |
ロードアイランドレッド | ロードアイランドレッド | アメリカのロードアイランド州原産の卵肉兼用種で、羽色は濃い赤褐色で、尾羽や頸(くび)羽が黒いコロンビア斑です。耳たぶは赤く、とさかは単冠かバラ冠で、産卵数は200-250個です。産卵開始まで200日位を要しますが、産卵能力はプリマスロックより劣ります。ロードアイランドレッド種と白色レグホーン種の一代雑種がロードホーンです。 |